柴又帝釈天(題経寺)において、所在不明であった日蓮聖人の親刻になる帝釈天の板本尊が、200年前の本堂修理の際に棟上から発見された。本尊が出現したその日が安永8年庚申の日であったため、「庚申」を縁日と定めたという。
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当時、日敬上人がこの板本尊を背負い、飢饉、疫病の江戸の人々に拝ませ、不思議なご利益を授けて以来、現在まで民間信仰が続いています。おかげで柴又帝釈天は、今日も多くの参拝者で賑わいを見せています。
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今日は、初庚申。天気が良く日差しが暖かだったこともあり老いも若きも大勢訪れ、参道もお寺も大賑わい。露店の数も普段より多く、門前は一層華やかで活気に溢れています。
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境内では、浄行菩薩をたわしでこすり幸せと健康を願う人、寅さんの産湯で有名な御神水を持ち帰る人、熱心に帝釈堂に参拝する人たちの姿も見られます。幸せを願う人の思いは、いつの時代も変わらないのかもしれません。
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参道は、普段にも増して多くの参拝者で大賑わい。茶屋は団子を求める人達の行列ができ、土産物屋は縁起物を求める人達の応対に大忙し。昔の帝釈天もさぞかしと思わせます。
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縁日に因んだ縁起ダルマや特産品、日用品など様々な品物が所狭しと並び、賑やかな風情です。ちなみに縁日に詣でて買い物をするとご利益があるんだとか。庚申・縁日は年6回行われます。庚申の日程は、行事をご覧ください。
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帝釈堂には、日蓮大聖人が刻まれたと伝わる板本尊が祀られており、庚申の日などに公開されることがあります。また、庚申の前日夕方の宵庚申では、柴又駅前から境内まで纏(まとい)が振られます。機会がありましたら、ぜひ足をお運びください。(1996年初版)
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