「情報化社会」と聞くと、どうしても硬いイメージが浮かんでくるものです。しかし、テレビやビデオ、映画等も立派な情報媒体ですし、アニメやバラエティ等の番組だって、立派な情報内容になるのです。そこで今回は、見ているだけでも楽しいテレビ番組を利用して、そこからでも発明の芽が生まれるということを覚えてもらいたいと思います。
●テレビを楽しみながら発明に活かす
最近のクイズ番組で、発明のヒントをたくさん見つけることができました。私が見たときのテーマは「ゴキブリ」。番組では、ゴキブリの様々な生態がクイズ番組を織り交ぜながら紹介されていました。
(1)ゴキブリの尾毛が風を察知して敵(人間)から逃げる。
(2)1cmの隙間を好む。
(3)油が好きで、夜な夜なフライパンの残り油を舐めている。
(4)空いたビンや缶のビールが好物etc...
この内容は、なるほどと関心しましたが、これを教養の足しになったと満足するのではなく、発明に結び付ける発想を発明家には持ってもらいたのです。例えば、(3)の内容から、フライパン用のゴキブリカバーを発想したり、逆にそれを利用して捕獲することを考えてみてもよいでしょう。その他にも、この項目だけで様々な発想ができます。同様に、その他の特性から数々の発想をもつことができるはずです。
そこで前述した特性(2)の内容から、どんな発想を持つことができるか、そしてどのようなアイデアが生まれるかを次回までに、皆さんも考えてみてください。