どんなに自信のある発明でも、スポンサーがつかずに行き詰まることがある。塗装業の秋山さん (群馬県)もその一人。

秋山さんの発明は、風呂掃除のスポンジの内側に吸盤を付けたアイデア。吸盤の吸着力でスポンジを風呂の壁に押し付けて洗うのが特徴。スポンジを壁に押し付ける力は、通常大人で750gに比べ、吸盤を利用すると3.5kgもあるという。秋山さんは、この方法が壁を洗う効果が大きいと自信を持っている。

秋山さんは、試作品をたくさん作って友人に試してもらったところ、皆がほめてくれた。そこで自信をもってスポンサーを探したのだが、一般の風呂掃除用スポンジに比べるとコストが高くなって、結局スポンサーがつかなかった。

しかし、試作品を使い続けた人達が、お金を出すから欲しいと求めてくることが励みとなり、秋山さんは、自分で商品化することにしたという。商品は1本3,800円だが、良い商品にはお客さんが必ずついてきてくれると、秋山さんは自信がある。

風呂掃除のスポンジブラシの概念を変える商品であるが、「お陰様で、テレビで紹介されたりして、新たな販売の道ができました」と毎日が充実して忙しいという。これからが楽しみである。