エジソン生誕150周年の話はごく最近のことであるが、誰でもエジソンと聞くと私達とかけ離れた天才を思い出してしまう。しかし、彼は、自から述べているように「猛烈な努力の人」であったことは確かである。むしろ「猛烈な努力ができる人」を「天才」と呼ぶのかもしれない。
彼は、発明をする場合に、事前に米国特許庁を何度も訪れ、特許文献の調査をしたことは余り知られていない。この点、日本人は事前調査を苦手とするか、あまり重要視していないようだ。もう一度、事前調査が発明活動の重要な一部であることを胆に銘じよう。
なお、電球はエジソンが発見したのではなく、改良したものである。従来の電球は、1/32インチの直径であり、これに低圧大電流を与え「白灯」を発しなかったものを、エジソンは、直径を1/64以下として高抵抗とさせ、高電圧低電流を与え、輝く「白灯」として成功したのである。つまり、大発明は、「線を細くしていく」という意外なコロンブスの卵にあった。
何と発明は面白いではないか!