発明を権威付けするテクニック2
前回、発明に対する権威付けとして様々な推薦状の活用について説明しました。今回は、その他の権威付けのテクニックを紹介しましょう。
●コンクールの活用
誰でもチャンスがある方法としてコンクールの活用があります。現在、発明に関するコンクールはいろいろあります。コンクールは、いい作品が即、企業に採用される場合がありますが、現実には、その場で採用になるのは数点しかありません。それよりも、入選したという事実を使って、発明を売り込むのです。コンクールに入選するということは、優れたアイデアの証明であり、権威付けになるのです。
●日曜発明学校のトップ賞を目指す
東京の日曜発明学校では、毎回10人位の発表者がありますが、その中のトップ賞を狙うのは、コンクールで入賞するより手近かもしれません。毎年、トップ賞の内の数件が商品化されますので、ここでトップ賞をとることを売り込みの糧としてください。過去にもこの方法で成功した人は少なくありません。「無臭にんにくエキスの抽出方法」で知られる福岡の森永さんも、東京日曜学校でトップ賞に輝き、その賞状を利用して売り込み、スポンサーがついて事業に成功したのです。皆さんもその後継者を目指してください。
●施設や団体に利用してもらう
メーカーに売り込む作業の前に、様々な施設や団体に利用してもらう方法があります。自分の商品を様々なところに配り、愛好者を増やし、その喜びの声を集めるのです。時には、権威者の評価より、消費者のまとまった声の方が価値あるものとして企業は捉えます。配布先は、子供用品であれば保育園や幼稚園、介護用品であればボランティア団体等のように、使用頻度の高い団体に使ってもらって評価を得られれば、メーカーを説得する強力な一手になることでしょう。