台湾の陳さんが発明した「ホーコー鍋(シャブシャブ鍋)」は、豊沢会長が三菱電機にお世話して、120万円で譲渡され、日本で広く使われるようになった。これは昭和40年2月のことである。

それ以来、台湾の人々との交流も増して、発明学会へ1年間特許の勉強に来た人もいるほどである。そうした縁からか、平成10年3月28日に林氏を団長とする発明家や経営者24人が発明学会を訪れた。

「インターネットの時代、もっともっと発明の国際交流が行われていいはず。これを契機に情報交換をしたいですね」とは、林団長の要望。

会員のアイデアが国内だけにとどまらず、アメリカやヨーロッパ、アジア等諸外国へ知らされ商品化されたり、諸外国の発明団体との交流ができるようになれば、発明奨励活動もより活発になっていく。

そのために当会は何をなすべきか、と夢はふくらむ。発明学会21世紀の課題として、今後研究していきたい。