難しい内容を簡単に説明する
難しいアイデアを説明するにはどうしたらいいでしょう。難しいものを難しく説明したのでは、社外のアイデア評価には不利です。それを優しく説明することが企画書のポイントとなります。その事例を今回は説明しましょう。
図を見てください。「目を回している」「怒っている」「笑っている」と3つの猫の表情が書かれています。それぞれが、既存のアイデアと自分のアイデアを表わしているのです。もちろん、笑っているのが自分のアイデアです。
これは、田中洋一さんが考えた「外国語等の発明勉強に役立てる音響制御システム」の説明に使用した事例です。図1と図2は、英語発音等の見本の音声と、自分の声を耳で聞いて自分の発音を覚える勉強法での従来の状態を示しています。そして、図3は、正確に自分の発音を把握する状態に対しては、「笑っている」猫の表情で表わしているのです。
アイデアを説明するときに、利用者の心理状態を同じシチュエーションで比較することで、難しいアイデアが簡単に説明されている、いい事例といえましょう。