今の大企業の創業時は、小発明のベンチャーで基礎を築いてきた。二又ソケットで基礎を築いた松下、自転車に原動機を付けたホンダ、地下タビの力王、マラソンシューズのアシックス・・・等。発明の世界では、こと改めてベンチャーと騒がなくても、昔から実体はベンチャー起業で成功しているのである。

当会の会員は、いまやサラリーマンや主婦が自分の発明で事業を起こし、独立事業家となっている例が多くある。また、会社に勤めながら、あるいは主婦のままの兼業事業家や、会社を定年後に発明事業で成功する人も多くいる。

さらに、今はできないが、いずれは自分の発明で事業家になりたいと希望を持っている人も多い。これらは、小規模ベンチャー、家庭内ベンチャー、兼業ベンチャー、潜在ベンチャーである。これらの中から、いずれは企業的に大成功する人が現われてくるにちがいない。発明が基礎にあればこそ、成功への近道があるといえる。

しかしそれは、やみくもに発明商品を作るだけでなく、社会ニーズをつかまえ、低コストを工夫し、販売ルートを確保し、販売方法のアイデアを工夫するという、数々のノウハウを積み重ねて成功できるのである。

この研究会は、発明成功に直結できる数々の発明素材や、ベンチャーの体験ノウハウ、公的資金の利用法などの有益情報を提供し、メンバーが相互に製造や販売を協力するための研究会とする。