外側から見たその窓は、満開の桜におおわれて、まさに優雅そのもの。中央の太い幹から両側に枝が張り出して、ピンクの桜花が一面に咲き乱れている。(写真) 中央の太い幹や、両側に張り出している枝は、すべてステンレスのパイプを溶接でつないで加工したもの。花びらと葉はシンチュウをプレスして作り、塗装している。
この風流な窓を開発したのは、会員で建築業を営んでいる石崎清之さん(千葉県)。石崎さんは、現状の鉄格子が防犯的に不十分として、ステンレス製の頑丈な格子を作ろうと思った。窓格子の軸をスマートにしようと工夫し、桜の木に模して風流なデザインを採用。
さらに、火事や地震で逃げるときに便利なように、格子をドア状に開閉できる改良を施した。窓格子が開閉する仕組みは、壁埋込みの蝶番を利用し、窓の内側から鍵で固定できるため、防犯にもなり一石二鳥だという。
石崎さんは、PRを兼ねて、自宅の窓にこのデザイン格子を取り付けているが、風流な趣があり満足している。近所の評判もよい。