オール発明コンクールの発表大会で、西田直哉さん(大阪府)の発表の仕方に感心した。発表した発明は、「風呂掃除用の耐水ブーツ」の改良である。
説明は、短文で項目的に表現したことが全体の特徴。次に、図で簡潔に表現し、楽しく見せる工夫と従来の問題点を明確に表わしていること。さらに発明のポイントであるジャバラ状の足首覆いの説明も短文であげている。したがって、発明のポイントが頭の中にスーと入ってくる。
説明は、これだけに終わらず、もう一工夫、ブーツ全体に透明性を持たせることによって、掃除に伴う「くたびれる」「きたない」「生活臭」をふっしょくするという結び方で、楽しい感覚で風呂場掃除ができることを主張した。カラーでお見せすることができなくて残念だが、西田さんの図は、通信販売のカタログ等と同じような、色彩、デザインで構成されているのである。
西田さんは、コンピューターグラフィック作家として活躍している。今やコンピューターを使えば、カラーイラストができる時代になった。発明家も、発明売り込みの仕方として、西田さんの素晴しい発表を大いに参考にしてほしい。