会員の西川辰美さん(北海道)の工夫した「街路樹ライト」が北海道北見市のメイン通りに採用されて、夜の街の景観づくりに好評である。
西川さんは、歩道上で目につく街路樹支柱や街灯を一体化させ、景観をすっきりさせたいと考えた。2本のステンレス支柱で街路樹を挟むように立て、その支柱の先端にライトを上向きに埋込んだ。街路樹の緑を下方からライトアップするとともに街灯の明かりとしても利用できる。工夫したのは、ライトフードの歩道側と上面だけを開けて、車道側への光を遮りながら、歩道側を照らす点である。
「光源が 1.3m の高さにあるので、高い位置から照らす街灯よりも歩道が明るくなり、しかも歩道を歩く人の顔を斜め下から照らすので女性がきれいに見えますよ」と、西川さんは語る。実際に採用した北見市では、緑の樹木を鮮やかにライトアップする歩道が、夜の散歩道となり、市民に大人気である。
西川さんは、元気、ヤル気、アイデアが旺盛で、他人が嫌がる仕事を引き受けてアイデアで合理化してきた。現在は特許出願が160件、科学技術庁の注目発明にも選定されて、発明社長として評価されている。