これは、朝日新聞の朝刊に1/4頁大にのった記事である。(平成9年10月29日)
元気のない日本経済に新しい流れを期待して通産省の外郭団体、ベンチャーエンタープライズセンターが主催して「若者の会社をつくろう」という題でセミナーを開始し、一昨年から山口大学を皮切りに、福島、徳島等の大学の学生を中心にやりかけた。それが最近盛んになって企業が目をつけた。学生でアイデアのある者、チャレンジ精神のある学生の手をとって企業をおこすというもの。

早稲田大学の松田修二教授は、「むかし脱サラという元気のよい言葉がはやって、若者が勇んで会社をやめて、ベンチャービジネスをやったが、成功しなかった。今回のは会社やその他の団体が支援する動きが大きいので高く評価するが、しかし前のようにムード先行の気味があるので、やはり成功が少ないのでは・・・と心配している。しかし、いずれにしても若者の起業、企業心は大切である。アイデアによるベンチャー精神は若者だけでなく、みんな、もつことである。」と言っている。

形は変われども、各一人一人が、ベンチャー精神をもつことは大切である。それがまた新製品を生みだす発明のもとにもなる。