中村長作さん(札幌市)は、小学校の用務員を定年退職した後、小学校向けのアイデアを次々と商品化し、奥さんと2人で発明商品を事業化する企画事務所を設立した。

その中村さんが最近目をつけたのが、運動会などでグランドに白線を引く手押し車式ラインマーカー。日頃、その作業の大変さを感じていた中村さんは、背筋を伸ばしたままの楽な姿勢で台車を押し、一度に複数の白線を平行に引く「らくらくマーカー」を開発。

コーナーは、本体のワイヤーをコーナーの内側の杭に固定して、きれいな曲線を描けるようにし、さらに白線と白線の間隔を変えられる工夫も施した。

「らくらくマーカー」の完成で、また一つ学校で喜ばれる発明品が増えた。