流通調査に使う資料を作ろう
今回は、最後の付加価値情報として「新製品ニュース」「プレゼン資料」活用をお教えしましょう。
メーカーはアイデアを取り上げ、製造し、販売します。流通の形態は、卸問屋を通して小売店に流したり、通信販売であれば通販会社を通して流通させます。メーカーは、新製品を販売する準備として、消費者に対するマーケティングリサーチと共に、流通業者に対しても扱う意思があるかないかのリサーチをかけるようになってきました。
そのときに、新製品の概要を説明するのに用いるのが「プレゼンテーション用資料」です。これを発明家が準備することで、卸問屋にプレゼンテーションしやすい商品であることを認識させ、メーカーにアイデアを採用してもらう材料にします。
資料の構成を知ろう
資料は、A4サイズ1枚、多くても2枚に商品の特徴や写真、商品概要をまとめます。商品概要は、希望小売価格、材質、注文ロット数が実際には表記されますが、個人の場合は、その項目と書き込み欄だけ設けてイメージを出すのです。
新商品ニュースとして活用しよう
この資料は、新聞や雑誌、問屋や小売店に郵送すると、新商品ニュースとして新商品を伝える情報媒体にもなります。このときに、フロント項を別に作り、独自の 「○○ニュース」等と題名と簡単な挨拶文を書いてイメージを出します。紙面で紹介してもらう場合は、新製品コーナー等に記事が書きやすい様に特徴をわかりやすく明記することも必要です。
この資料の良さとしては、企画書がなくても、この資料だけで売り込み文書にもなるという点です。自分で事業化するときにも役立ちますので、その練習だけでもしておくとよいでしょう。
次回は、売り込むにあたって、売り込み先の見つけ方について、どんな会社に絞って、どんな媒体を使って探すのかを説明しましょう。