発想に限界がないように、一つのアイデアを多角的に商品化展開している女性がいる。

「地下鉄乗換便利マップ」は、福井泰代さんがベビーカーを使って駅を移動した際の不便な体験をもとに、エスカレーターの位置をわかるようにしたマップ。昨年、(株)学生援護会の「Daily An」に採用された後、タウン情報誌(株)ぴあに売り込み、「ぴあ MAP 文庫 97-98 」に 25 万円で採用された。

次に(株)日本能率協会マネージメントセンターのシステム手帳に採用され、版権使用料は定価の10% 、保証金は初期製造ロット分の版権プラス1駅×1,000 円のデータ加工料である。

その後、コンピューターソフト会社(株)インクリメントP から発売の「駅らく極楽」に採用され、ロイヤリティーは定価の7%という。

その後も順調に展開を続けている福井さんは、自身で(有)アイデアママを起業し、ノベルティー開発や駅調査などの事業を展開している。

「発明は電車と同じ、動いてナンボですよ」という福井さんの元気に脱帽である。