海上自衛隊で潜水艦「うずしお」や「なだしお」の艦長として、第一線で活躍していた内藤俊浩さん(神奈川県)は、緊張の毎日の中、ある日、心筋梗塞で倒れた。

病室で絶対安静の状態で目に入ってくるのは天井ばかり。天井のタイルを眺めているうちに天井が碁盤に思え、囲碁や将棋の対戦を仮想するようになり、新しいゲームができないかと考えた。

試行錯誤の中で、水道管をつなげるように駒をすすめ相手の陣地に攻め入る対戦式ゲームを作り上げた。

身体が回復して定年退職した内藤さんは、ゲームの普及に取り組むために会社を設立。一年目にして「グッドトイ」認定を授賞した。

発想や夢には年齢は関係ないのだとつくづく感じる例である。