レストランのオーナーシェフ方伊儀さんは、アイデア好きの発明家。店舗は、内装からメニュー、料理までアイデアに満ちている。

ある日、若い女性に料理をつくらせるテレビ番組を見ていたところ、彼女達は、とんでもない料理をつくりだす。実際はどうなのかと感じた方伊儀さんは、来店する若い女性達に料理を作れるかとヒアリングをした。

若い女性達は、インスタント料理以外の包丁を利用するもの、味付けの技術を要するものは苦手であり、調味料さえ作れたら、ある程度の料理はつくることができるという。

そこで、方伊儀さんはカップに目盛を記して各種調味料を付け加えるカップを考案し、自身のレストランで販売し始めた。商品は、クチコミで売れ、製造・販売に興味を示した企業とも販売実施契約を結ぶことになった。

アイデアは商品の為だけではなく、「常日頃の生活の為である」とよくいわれる。レストランという仕事の中でアイデアを活かし、商品開発に活かす方伊儀さんは、まさに発明家の手本のようである。