商品の展開性を開示する
前号までで、「提案の背景」から始まり「アイデア商品の構造」と「使い方」を説明し、基本商品の一連の内容提示ができました。ここまでは内容をわからせるために、具体的な商品構成に基づいて展開させました。
次に、このアイデアがもっている商品としての展開性を開示することとしましょう。そうすることによって、提示する商品展開事例だけではなく、「他の面白い商品性」が生まれるのではないかという「可能性」を相手の意識の中に埋め込むこともできます。
方向性に基づいた商品・アイデア展開をする
実際にその展開性を示すにおいて、その方向性をまず認識します。そして、それに基づいてアイデアの可能性へと導けるように展開していくのです。
さてその方向性ですが、数ある中から今回は、「ユーザーマーケット」「販売ルート(販売方法)」を主な内容として書類を作成してみました。
次図では、ユーザーマーケットとして赤ちゃんやペットといった危なっかしい同居者のいる家族をまとにしぼった展開です。家族の目の届かないところで、何をしでかすかわからない状況と、そんな家庭の中での注意点を相手に認識させるようにしました。
そして、そこでのライターひとつの危険性からこの商品の必要性が生まれるように意識した構成にしてみました。
次回は、その他の展開例を複数あげて、いろいろな角度からアプローチします。それまでに、皆さんも展開例を示す書類を作成してみてください。