大衆発明家の殿堂 - 発明会館をつくろう
平成8年度は、会員の夢であった発明会館建設を実行したい。発明啓蒙活動と奨励事業等がより活発になり、会員サービスの質向上を図りたいと考えている。なお、会館建設の設計に関して、いいアイデアがあればお寄せいただきたい。長年の夢であったものが、手の届くところにやってきた。
体験から生まれたヒット発明「床ずれ防止マット」
岡田さん(大阪府)は、理科学機器を開発する企業の経営者。ある日、工場で右腕を切断する大事故に遭い、入院生活を送ることになった。失意の中で療養していたとき、自分と同じように床ずれで苦しむ患者が非常に多いことに気付き、床ずれマットを考案。床ずれは、血流障害の皮膚に汗の湿気と体温が加わり、細菌が繁殖して起こる。岡田さんは、この原因を克服するためにエアー噴出で患者の身体を支えるマットを考案し、販売を開始、ヒット商品となった。そして昨年、この開発功績により、国家褒章を受賞されました。
第1号商品が売れて大感激!!
中西さん(三重県)は、美容院を経営する発明ライフの読者。仕事柄、髪に対して非常に関心が高く、パーマ等で痛んだ髪にツヤを与え、髪の健康を増強する商品を考案。ご自身で商品化され、販売をされています。お店の集客効果にもつながり、感無量だそうです。
小判草を全国に広める運動
山梨県の甲西町では、商工会が中心となり特産品の開発をする異業種交流会が結成されている。アイデアを出す中で、周辺に生育している小判草を全国的に広めてみたいと取り組み始めた。「縁起物として」発明会員にも好評で、反響も上々である。そこで、ふるさと創生アイデアコンクールを行ってきた発明学会も「小判草」を広めていきたい。「小判草普及委員」も同時募集中!
名補佐役のプラス思考
どんな豪い人でも、必ずその人を豪くしたプラス思考の名補佐役がいるものである。先日、「本田宗一郎を世界一にした陰の男」という題で、テレビ朝日が藤沢武夫氏のことを放送していた。「あんたならできる」と本田氏にプラス言葉を言い続け、次々と商品開発を成功させた。「君ならできる・・・お前はできる。」、それが他人を成功さす唯一の言葉である。田原総一郎氏がテレビの中で、「今後、本田さんのような偉人が出るかどうかは、いつにかかって藤沢さんのような人物が出るか、どうかにかかっている」と。(豊沢 豊雄)
企画書活用売り込みのすすめ(3)
『簡単な企画書の構成を覚えよう』今回は、いよいよ企画書の構成
決まった形式はない:大体の発明売り込みに使えるパターンを紹介
小冊子をイメージしよう:資料に付加価値を与える小冊子形式にする。
企画書の構成例:
[表紙]:内容に興味を引かせるタイトルや表紙絵などが一つの基準
[目次・挨拶文]:目次は内容に応じたものとする。挨拶文は別紙でも構わない
[内容]:文章の起承転結に準ずるような、話しが通じやすいストーリー立て
[あとがき]:全体の締めくくりや今後の可能性へと導く付加価値として
以上が大雑把な企画書の構成です。次回からは、それぞれの具体的な内容について、皆さんにお教えします。