感動する心を養え - 頭をよくして楽しくなる秘訣
人は誰でも感心する心を養うこと大切である。感心するということは、心地よい心の動きであり、それによって良薬ホルモンが分泌され頭がよくなり若返る。感心する心は、感心しようと意識すればするほど強くなる。私は年をとったので努めて何でも感心するようにしている。発明家はなんでも感心して、その新用途を考えることが重要である。(豊沢豊雄)


「花めーるVer.2」 - 契約金200万円、ロイヤリティー5%で契約!
商品化という成功にとどまらず、さらなる技術の追求や行動を続けてより大きな成功を掴むことがある。事業化アドバイザー新居高行さんは、墨田区の緑の日のノベルティーに採用された組立式植木鉢「花めーる」の開発者。ファーストフードチェーンから100万個のオーダーに成功するものの、商品の使用材である圧縮性の土の生産が追い付かず、この話しはお蔵入りに。この土に代る材料を探そうと「フラワーショー」に足を運んだ新居さんは、高吸収性特殊ポリマーを使った保水材を展示していた企業関係者と話しをしているうちに意気投合し、おもいがけず契約することとなった。こうして「花めーるVer.2」が完成し、契約金200万円、ロイヤリティー5%で通常実施契約を結んだのである。まさに、貪欲な改良を試みて積極的に行動を起こした努力が身を結んだ結果といえよう。


お守りに加工した文字こまの発明が好評! - 意欲がアイデアを生む
一見すると普通のコマ。ところが横から見ると「幸」という文字に見える。この文字コマを工夫した大阪府の清水さんは、大手コンピュータ会社に勤める本会会員。仕事が忙しく、なかなか発明のきっかけが無かったが、発明ライフ3月号で紹介されていた"寿文字"の商品化の記事を見て発奮した。たまたまTV番組でコマが回転しているのを見ているうちに、「幸」「辛」形のコマを思いつき、早速製作。これを「幸運お守りコマ」「辛抱縁切りお守りコマ」としてキーホルダにして友人やお得意さんに配ると皆が喜び、仕事もうまくいく。商品化の話しもあり、自分にとっても「幸運が舞い込む縁起コマ」になったという。


特許出願のすすめ -年間3千円で夢を買う
実用新案の大改正が施行されたのは、平成6年1月1日。審査主義制度から無審査制度に変わった。一定の条件さえ満たせば新規性は関係なく、誰でも登録を受けることができることが大きな柱になった。この制度が施行されてから実用新案の出願が急落し、特許出願は増えている。実用新案は最初に約4万円かかるが、特許は2万1千円ですみ、しかも7年間特許庁に生き続けるので、買い手が付きそうな場合、出願審査請求を提出する。つまり、7年間、年3千円で夢を買うことができるのだ。さあ、あなたも特許出願の効能を大いに生かそう。


東久邇記念コンクール入賞の老人用リハビリ器事業化される
入賞した山本博康さんは、発明活動に熱心な小学校の元校長先生。米子で発明研究会をつくり、地方の発明家の育成にも励んだ。近年は義母が寝たきりになったので、脚のリハビリ用として自転車のペダルのようなものを自作し、朝晩ふませて遂に歩けるようにした。それを改良して東久邇記念コンクールに出品し見事入賞。それがもとで協力者ができ同発明は事業化された。モーターで動かせ体重がかからないため、寝たきりの方でもらくらく運動ができ、脚力がつく。既に注文が50台も来ているという。


企画書活用売り込みのすすめ(6)
ソフト(企画)の伴わない発明は売れない!

提案の背景を作成しよう
相手を引き込む土壌を作る:
企画書作成にあたり、この商品が必要だと思わせるための現状を認識させることが重要。

問題点を認識させる:
誰でもが認識し、理解できる問題点となる現状を把握する。
特許等の権利で他の商品と差別化でき、かつ単独商品としての価値があり、適正な利益を生むという提案を背景として捉える。

第三者情報を活用しよう:
分析した自分の発明品のメリットを生かすための情報を集める。このときに重要なのは、新聞や雑誌に掲載されたような第三者が書いたり言った情報を発明品のメリットをアピールするための説得土壌として活用する。

次回は、これらに基づいた文例をあげながら提案の背景を完成させてみましょう。


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